漆喰や火山灰をつかって、自分で壁塗りをしよう!

今日は、家の内壁(中側の壁)の表面、

壁の皮膚についてのお話し。

 

わが家の断熱材は

羊の毛や杉の木の皮を使った断熱材で

湿気を吸ったり、吐いたりするのが得意だ!

ということを以前にお話ししました。
http://www.engawashoten.com/?p=260

 

いわゆる”呼吸をする”断熱材をつかっています。

さて、壁の中にこの”呼吸をする”材料をつかっていても

この壁の表面に”呼吸ができない”ものをつかっていたら、

結局、呼吸ができない…ってのは伝わりますかね?

顔にビニール袋をかぶっちゃってるかんじです。

 

外から空気や水分を吸えないですし、

中にたまった湿気は逃げられないでたまっちゃう

ってイメージです。

 

住宅の壁の表面に貼っている一般的な材料とは

なんでしょうか?

 

そう、今の住宅の内壁につかうもっとも一般的な材料は

このビニール袋にあたるビニールクロスです。

このビニールの壁紙を接着剤で壁に貼りつけています。

なんとなく、呼吸がしにくそうなイメージは伝わりますか?

 

ですので、わが家ではこのビニールではなくて、

左官材というものを使っています。

内装屋さんが壁紙を貼る

のではなくて

左官屋さんが壁を塗る

という材料です。

 

左官材にもいろいろ種類があります。

昔からの代表的なものに石灰を原料とした

漆喰(しっくい)

 

海や湖に堆積する藻の殻の化石からなる

珪藻土(けいそうど)

 

なんかがよく耳にする材料でしょうか。

これも最近は一般的になってきて、

ホームセンターなんかでも安価で手に入りますが、

気をつけたいのはその”のり”

 

もともと左官材の原料ってのはサラサラしたもので

壁にくっつくようなものではありません。

ですから、壁にしっかりとくっつくように

”のり”を加えてあげる必要があります。

 

さて、それではホームセンターなんかで売っている

材料の表示を見てみましょう。

”のり”は何をつかっていますかね?

なんだか化学的な名前が書いてないですか?

 

そうなんです、せっかく自然にあるもので

土に還ってくれて

カラダにも安全なものを使おうと思って

塗り壁にしよう!

って、思って左官材を選んだのに

なんだか意味ないじゃ~ん。

ってかんじですよね。

 

それじゃあ、昔のヒトは

その”のり”

に何を使っていたのでしょう?

 

昔からある漆喰は?

その正体は

”つのまた”

なんて呼んだりもしますが、

海藻を煮つめてのりにした

海藻のり

をつかっていました。

そして、強さを出すために”つなぎ”として藁すさを混ぜたんですね。

自然にあるもので、土に還るものばっかりです。

すばらしいですよね~。

 

でもこれを自分で

そろえて

調合して

って、やると大変なので。

オススメはコレ。

 

タナクリーム
http://www.tanacream.com/

調合された状態で缶に入っているので、

フタを開けて、かき混ぜれば

そのまま塗り出せます。

それからコチラ。

 

中霧島壁
http://www.takachiho-shirasu.co.jp/products/satsuma/

九州のシラスの火山灰を原料にしたものです。

こちらは水とあわせてから使います。

さて、材料はいいとして。

ボクの家ではこの壁を自分たちで塗ることにしました。

 

 

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ご近所さんにもヘルプ!

子どもたちも参戦!

 

 

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仲間たちにもヘルプ!

ヘルプ、ヘルプ、ヘルプ!

 

 

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いや~、無事に終わりました。

たすかった~。

 

 

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わが子の作品。

芸術的なボコボコの壁に仕上がりました!

 

当時2才の長男。

あとで引っ越した後に

この壁をみて

「ココ、うたが塗った」(長男:うたろう、っていいます。)

って言ってました。

おぼえてるみたいです。

 

 

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ますます、愛着がわいてきますね!

 

 

 

【土にも人にもやさしい自然素材の家に暮らす。次の記事へ】

木のキッチンは主婦の城であり司令塔
http://www.engawashoten.com/?p=292

 

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