ぷっくりとしたフォルムと
しっとりとした弾力で
ついつい触りたくなる肉球
数ある猫の魅力の中でも
とくに愛らしいパーツですよね
ちなみに「肉球」の正式名称は
「蹠球(しょきゅう)」と言い
いわゆる俗称ってご存知でしたか?
漫画「ぼのぼの」で使われたのが始まりだそうです
猫好きのみならず
多くの人を魅了する肉球ですが
その役割については
あまり知られていないのではないでしょうか
今回は猫の肉球に着目して
お話していきたいと思います
■プニプニに隠されたヒミツ
肉球の構造は
表皮、真皮、皮下組織の層になっており
基本的に人間の皮膚と同じつくりです
肉球が柔らかいのは
皮下組織のほとんどが
脂肪からできていているから
表皮の厚さは約1mmほどしかなく
神経や血管が集中している場所でもあります
見た目の雰囲気とは裏腹に
とっても敏感な部位なので
肉球を触られることを嫌う猫は多いようです
肉球には大きく分けて
クッション、滑り止め、センサー
の3つの役割があります
これは岩場や木の上を移動したり
獲物に近づくときに足音を消すなど
狩りをする際に大切な要素
肉食動物の多くが
肉球を持っていることから見ると
必要性から生まれた進化とも
言えるのでしょう
■肉球の匂いはポップコーン?
柔らかさもさることながら
肉球独特の香りにもファンが多く
ハンドクリームが売られるほどの
人気を集めています
焼きたてのパンやポップコーンなど
様々な匂いに例えられますが
猫によって違いがあります
その原因はまだ解明されておらず
細菌、猫砂、唾液など
多種多様な説がありますが
中でも有力とされているのが
フェロモンの匂い
フェロモンを出す臭腺は
猫の体のあちこちにあり
足の裏にも存在しています
猫によって匂いが異なることを思えば
フェロモンが影響していると考えるのも
大いに頷けます
■被毛から肉球の色を予想!
匂いだけでなく
肉球の色も猫それぞれ
よくイメージされるピンク色は
白っぽい猫に多く見られ
黒猫など毛色の濃い猫は
肉球も黒っぽい色味になるようです
キジトラやサバトラなど縞模様も
メラニン色素をたくさん持っているので
黒っぽくなる確率が増えますが
手足やお腹に白い部分があると
ピンク色になることも
また三毛やサビなど複数の色が
複雑に混じっている場合は
肉球にも同じような特徴が現れます
毛色も地肌も同じ色なので
肉球もそれに比例しやすいのでしょう
この法則を知っていれば
毛柄を見ただけで肉球の色を
当てることもできそうですね
肉球の可愛いさだけでなく
機能性や柄との法則性にも
ぜひ注目してみてください!