突然ですが
猫の乳首っていくつあると思いますか?
ぼくも最近知ったのですが
個体によって数が異なるのだそうです。
普段は毛で覆われていて見えないし
猫を飼っている人でもあまり意識しない部分ですよね。
そんな猫のプライベートゾーン
乳首のアレコレについ調べてみました。
■オスもメスも平均8個
猫の乳首の平均数は8個です。
一般的には大体6~12個だそうですが
たまに奇数の猫もいるようです。
時々オス猫には乳首がないと勘違いする人もいますが
オスにだってちゃんとあります。
すべての哺乳類に共通していることですが
体をつくる設計図はメスの染色体がもとになっているため
その名残として乳首が存在すると考えられています。
■マイ乳首が子猫を守る?
一度の出産で猫は3~6匹生みます。
乳首の平均が8個ですから
基本的に子猫は母乳にありつけるようになっています。
しかし生存率を高めるために得た進化は
これだけにとどまりません。
子猫にはなんと
自分だけのマイ乳首があります。
まだ目もあいていない新生猫。
どのように乳首をチョイスするかというと
嗅覚によって微妙に異なる匂いを嗅ぎ分けます。
各々の専用乳首は生後2~3日のうちに固定され
授乳時はいつも同じ位置に整列します。
生後2週間を過ぎると見られなくなるので
期間限定の隊列なんですね。
こうしたメカニズムがあるからこそ
力の弱い子猫も生存できるわけです。
ただし母猫の体を洗ってしまうと
その匂いは消えてしまいます。
子猫を混乱させてしまうだけなので
母猫の体の汚れが気になったとしても
何もしないのが思いやりです。
■人気者は下から2番目
どの乳首からも均等に母乳が出るとは限りません。
中には乳腺のない形だけの乳首
いわゆる「ハズレ」もあります。
乳腺の発達度合いも場所によって違いがあり
上の方の乳首は乳腺があまり発達していません。
下にいくほど発達しているので母乳は出やすくなります。
だからといって一番下の乳首が人気かというと
そういうわけでもありません。
子猫からの絶大な支持を得ているのは
じつは下から2番目の乳首だとか。
これに関しては諸説ありますが
一番下だと乳腺の発達が良すぎて
子猫には乳首が大きいのが理由と言われています。
そのため生命力の強い子猫ほど
下から2番目を陣取る傾向にあるようです。
■機会があれば数えてみよう
出産経験のある猫の場合
自分の子どもでなくても授乳することがあるそうです。
子猫によってホルモンが刺激されて
自然と母乳が出るようになります。
これは猫だけでなく
犬や人にも言えることなんですって。
また室内飼いのオスの中には
お世話をしているうちに授乳させようとすることも。
もちろん母乳は出ませんが
母性はかなり強いのでしょう。
今まで気にもしなかった猫の乳首。
もし可能であれば
飼い猫に数えさせてもらってみてください。
ひょっとしたら
珍しい奇数タイプかもしれませんよ。