知る人ぞ知る!猫が出てくることわざ&慣用句

「猫に小判」や「猫の手も借りたい」など

猫が登場することわざや慣用句はたくさんあります。

 

 

 

動物の中でも断トツに多く

その数なんと100個近くも存在するそうです。

 

今回はその中から

ちょっとマイナーなものをご紹介したいと思います。

 

猫に鰹節

好きなものが身近にあると

過ちを犯しやすく危険であるということ。

 

油断できないため

注意しなければなないたとえです。

 

猫の魚辞退(うおじたい)

 

本音とは裏腹に口先だけで断ること。

 

また一時的なやせ我慢は長続きしない

という意味でも使われます。

 

猫が槍を立てる

 

グルーミングのときに片足立てて

お尻をなめる姿のことをこのように呼びます。

 

たまに見かけるあのポーズ

こんな呼び方があったんですね。

 

「はしたない格好」という意味でも使われるようです。

 

鳴く猫はネズミを捕らぬ

 

よく鳴く猫はネズミを捕らないことから生まれたことわざ。

 

口達者で自分の話ばかりするものほど実行力がなく

役には立たないという意味です。

 

猫馬鹿坊主(ねこばかぼうず)

 

上座に座るのは

猫か馬鹿か坊主くらいということ。

 

席につくときは自分の立場を考えて

あまり上座に座るものではないよ

というちょっと教訓的なたとえです。

 

女の心は猫の目

 

うつろいやすい女性の心を

光で自在に変化する猫の目にたとえたもの。

 

類義語では「女心と秋の空」がありますね。

 

猫が手水(ちょうず)を使う

 

顔を洗う仕草をこのように表現しています。

 

簡単にササッと洗顔を済ませてしまうこと

または申し訳程度でしかないものを指すことがあります。

 

猫は長者の生まれ変わり

 

長者とはお金持ちを意味します。

 

猫が1日中寝て暮らしていることから

前世は裕福な長者だったのだろうと

このようなことわざが生まれました。

 

たくらだ猫の隣歩き

 

隣近所のネズミは捕まえるくせに

自分の家ではネズミを捕らないこと。

 

よその家の用事ばかり手伝うことのたとえです。

 

田蔵田(たくらだ)とはジャコウジカに似た動物。

 

ジャコウジカを狩りにきた猟師に向かって

自分から飛び込んで殺されてしまったことから

愚か者という意味で使われます。

 

猫は禿げても猫

 

毛が抜けても猫は猫であることに変わりはない。

 

世の中どんなことも

突拍子もない変化は起きないという意味です。

 

■言葉に垣間見える猫への想い

 

どちらかといえば

あまり良い意味では用いられていませんが

マイペースな猫の愛らしさも同時に感じられます。

 

いずれも猫の習性や特徴を

うまくピックアップしていますし

それだけお互いの距離が近かったということでしょう。

 

一つひとつの言葉を読み解いていくと

昔の人の猫に対する目線や想いまで

見えてくるような気がします。

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