猫の座り方といえば「香箱(こうばこ)座り」。
手足をすっぽり収めてコンパクトになった
あの独特のポーズです。
「香箱を作る・組む」といった表現もされます。
なぜ猫はあのような座り方をするのか。
どういった気分のときにするのか。
香箱座りを通じて発信している
猫からのメッセージに迫ってみます。
■日本は「箱」海外では「パン」
引用元:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00016033.jpg
香箱座りの特徴は
座ったときの四角いシルエットです。
その姿が香箱(お香を収納するための箱)
と似ていることからこう呼ばれるようになりました。
香箱は江戸時代の裕福な娘にとって
無くてはならない嫁入り道具の一つだったのです。
海外では「catloaf」の名で親しまれています。
loafとは一斤という意味で
食パンの塊から由来しています。
個人的にはこちらの方が猫っぽく見えますが
「香箱」という語感も言い得て妙。
愛らしさを二乗に感じさせるからこそ
広く浸透した名称なのでしょう。
■浮世絵や小説にも登場
引用元:http://morimiya.net/online/ukiyoe-syousai/T018.html
香箱座りをする猫は歌川国芳の
「山海愛度図会(さんかいめでたいずえ)」
にも描かれています。
右上にある題目の「はやくきめたい」とは
「早く縁談を決めたい」という意味です。
小説では芥川龍之介の「老年」「お富の貞操」
森鴎外は「青年」の中で
香箱を組む猫の様子を描いています。
また尾崎紅葉の「紫」では
女性が日なたに佇む姿を「香箱をつくる」と表現しており
人に対しても使われていた表現のようです。
■野良猫は香箱をつくらない
香箱座りは安心しているときにとるポーズです。
敵の多い野良猫にはほとんど見られないため
飼い猫特有の座り方とも言われていています。
つまり猫がこの仕草を見せるのは
あなたを信頼している証拠。
ただし油断しきっているわけでもなく
隠れた後ろ足はしっかりと地面を踏んでいます。
優秀なハンターは如何なるときも
すぐに動けるよう身構えているのです。
ちなみに犬やウサギ
アルパカも香箱スタイルになります。
猫同様リラックスしているときに
この座り方をするそうです。
■座り方は体調の目安にもなる
体が大きな猫や手足が長い猫
また痩せていたりすると安定が悪いため
香箱を組めない猫もいます。
とくに骨格の大きい洋猫は
この体勢が取りづらいとされています。
くつろぎ方も猫それぞれ。
香箱座りしない=信頼されてない
ということではありません。
また香箱を組んでいても様子がおかしければ
体調を崩している可能性も。
寡黙な猫が見せる何気ない仕草には
時として重要なメッセージが含まれています。
それらをうまく読み取ってこそ
関係がさらに深まるのでしょう。
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